消費者金融での返済方法の一つに「繰り上げ返済」という方法があります。この返済方法にもメリットとデメリットがあります。デメリットがあるので、利用方法を間違えれば大変なことになること間違いなしですが、メリットを生かせれば有効活用できます。
消費者金融の返済方法について、詳しく知らずに利用すると、後で知ったときに損をするので、この機会に繰り上げ返済について学んでおきましょう。
消費者金融で借入したならば必ず返済する必要があり、方法は2種類あります。
約定返済というのは消費者金融と契約する時に、あらかじめ返済日を決めておき毎月同じ日に返済するという方法です。例えば毎月1日に返済日を決めたら、毎月その日に返済していきます。
約定返済は、消費者金融側で返済日を決められてしまうことも多いですが、自分で返済日を選べることもあります。返済日を選べれば、給料日の後に返済日を指定しておけばお金を使い過ぎて返済ができないということも防げます。
消費者金融によっては、繰り上げ返済は上記のように呼ばれることもあります。これらは繰り上げ返済と同じ意味なので、消費者金融と契約する時に随時返済って何?と思わないように繰り上げ返済と随時返済と任意返済は同じと覚えておきましょう。
消費者金融では約定返済が基本ですが、余裕がある時に繰り上げ返済をして早期完済を目指しましょう。
繰り上げ返済で早期返済を目指す理由ですが、これにはちゃんと意味があります。消費者金融で借金があるという時点で精神的に負担がかかると思うので、早期完済をしてその精神的な負担を無くせるというのも理由の一つとしていってよいでしょう。
次にこれが一番効果的で、繰り上げ返済をすれば返済時に発生する利息を安くすることができる点です。
例えば12万円を借入して毎月1万円支払いをしていけば簡単に計算すれば1年で完済できることになりますよね。12回返済するため、利息も12回分発生することになります。
そこで繰り上げ返済で、例えば12回のうち1回だけでも月に追加で1万円支払えば単純に返済回数は11回分になり、利息も11回分の利息だけで済みます。1回分利息を安くできるので、毎月決められた金額を返済しているだけよりも利息を安くすることが可能になるわけです。
実際に計算していないので、どれくらい安くなるのか分かりづらいと思いますが、繰り上げ返済をして約定返済回数が減れば減るだけ利息は安くなるので、余裕がある時に追加で返済していきましょう。
繰り上げ返済をすると実際にどれくらい安くなるのか、という点は借入した金額によって変わるし金利にも左右されます。ですが、計算してみれば利息が安くなることは分かるので、実際に計算してみたいと思います。
借入残高 | 利息 | 利息合計 |
---|---|---|
50000円 | 410円 | 410円 |
50000円-(10000円-410円)=40410円 | 332円 | 742円 |
40410円-(10000円-332円)=30742円 | 252円 | 994円 |
30742円-(10000円-252円)=20994円 | 172円 | 1166円 |
20994円-(10000円-172円)=11166円 | 91円 | 1257円 |
11166円-(10000円-91円)=1257円 | 10円 | 1267円 |
1257円 | 10円 | 1277円 |
金利は10%の設定で借入額は10万円、毎月の返済額は1万円とした場合です。返済は毎月30日後として計算しています。繰り上げ返済を行わずに完済した場合は、最終的に利息は合計で1277円かかることになります。返済回数は合計で7回になりますね。
大手の消費者金融は約定返済するなら実質の返済額は「返済額-利息」が実際の借金の返済に充てられます。今回の場合なら「1万円-利息」が毎回借金の返済に回されていることになります。
次に繰り上げ返済をした場合はどうなるのか計算していきたいと思います。条件は先ほどと同じで計算していきます。繰り上げ返済は毎月5000円行うとして計算してみます。
借入残高 | 利息 | 利息合計 |
---|---|---|
50000円 | 410円 | 410円 |
50000円-(10000円-410円)-5000円=35410円 | 291円 | 701円 |
35410円-(10000円-410円)-5000円=20701円 | 170円 | 871円 |
20701円-(10000円-410円)-5000円=5871円 | 48円 | 919円 |
5871円 | 48円 | 967円 |
毎月約定返済+繰り上げ返済で返済していくと返済回数も5回と少なくなります。利息は約310円程安くなり、繰り上げ返済をした方が返済回数も少なくなるし、利息が安くなることも分かります。
今回は借入額が5万円で利息も10%で計算しており、310円程度しか安くなっていませんが、金利が高ければより利息が安くなるといえます。消費者金融の場合、始めて借入をする場合は18%と高金利での借入となるため、発生する利息も高いです。
繰り上げ返済をする、しないに関わらず消費者金融で借入をするなら利息の計算をしておいて、どれくらい利息がとられておくのか知っておいた方が良いです。利息は結構高くなるので、利息を払えないとか返済自体ができないということにならないようにしましょう。
消費者金融のホームページでは利息の計算を簡単に行ってくれるシミュレーションがあるので、計算が苦手という方はこれらを利用して計算しておくとよいでしょう。
繰り上げ返済は日時を決められていないので、いつでもできますが、日時によっては「前月の繰り上げ返済」とみなされてしまうこともあります。
消費者金融は繰り上げ返済を受け付けている期間が設定されているため、返済日は少し調整する必要があります。
例えばアコムという大手消費者金融がありますが、ここで繰り上げ返済をする場合は約定返済日の2週間前から受け付けています。アコムの場合、2週間以上前から繰り上げ返済した場合は前月の追加返済とみなされてしまうことになります。
このように繰り上げ返済として認められる期日が決まっているため、注意が必要となります。アコム以外の大手消費者金融の場合だと次のようになっています。
消費者金融 | 繰り上げ返済期間 |
---|---|
SMBCモビット | 前月約定返済日の翌日から |
アイフル | 約定返済日の10日前から |
SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス) | 前月約定返済日の翌日から |
アコムとアイフルは約定返済日の10日前からと期間が短めになっているため、繰り上げ返済を行う場合は注意しましょう。SMBCモビットやSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)は返済した翌日から受け付けており、繰り上げ返済が行いやすいです。
消費者金融の繰り上げ返済について、間違えて覚えてしまう人もいます。例えば今月繰り上げ返済したから、今月の約定返済はしなくてもOK!なんて考えている人もいるのではないでしょうか。
それは間違いで、繰り上げ返済した場合でも約定返済はする必要があります。
つまりアコムで約定返済日の10日前に繰り上げ返済した場合でも、10日後の約定返済日に決められた金額を返済する必要があるということになります。
繰り上げ返済は便利ですが、この辺の勘違いをする人も多いようなので、注意してください。ちなみに、約定返済する時は通常通り利息は発生しますが、繰り上げ返済する時は利息が発生することはありません。
繰り上げ返済した金額そのままが借金の返済に充てられるため、確実に借金の返済につながります。
最近の消費者金融では返済はリボ払いで行われることが多く、リボ払いだとなかなか借金が減りません。それを補ってくれるのが、繰り上げ返済になるため、早く完済したい人とか利息を少しでも安くしたいという人は繰り上げ返済も上手に利用していきましょう。
ただし繰り上げ返済にもデメリットはあるので、追加で返済する場合にはデメリットについても知っておきましょう。
繰り上げ返済で早く完済するのは大きなメリットですが、デメリットもあるため、繰り上げ返済をするならその辺も考える必要があります。例えばですが、繰り上げ返済をするとしても、それが多額になった場合どうなるでしょうか。
人によっては、次の消費者金融での約定返済ができなくなる場合もあるし、生活自体が困難になってしまうこともありますよね。繰り上げ返済で注意したいことはこの点です。
繰り上げ返済で追加返済する場合は、自分の不都合がなく無理のない範囲で行うようにしましょう。
一度に多額の返済をする場合は、自分の貯金とか給料など、今後のお金の使う予定をよく考えてから繰り上げ返済を行うようにしましょう。
消費者金融で繰り上げ返済を行う場合は、ATMとか振込で返済することが考えられます。
そのため繰り上げ返済をするなら、何度もATMなどで取引しないように、金額をよく考えてからまとまった金額で返済を行うようにして、ATMなどでの取引を最小限に抑えるようにしましょう。
消費者金融とか取引する先で手数料は変わってくるので、手数料を気にせずに繰り上げ返済をしたいならば、手数料が掛からない消費者金融を借入先に選ぶようにしましょう。
消費者金融の繰り上げ返済は、返済する金額は自分で選べるため一度にすべて返済するということも可能です。
ただし、すでに紹介している通り自分の生活に支障が出ない場合にのみ行うようにしましょう。一括で返済することができれば、利息も1回のみでOKとなるので、より利息を安くすることができるので、一括で返済ができるならした方がお得であるといえます。
一括返済するのか、しないのか、自分のお金の都合に合わせて行うようにしましょう。一括返済する場合ですが、事前に消費者金融側に連絡をしなければいけない場合もあるので注意が必要です。ホームページに一括返済について詳細が書いてあると思うので、一括で返済する場合はよく調べてから行いましょう。
中には繰り上げ返済が可能になっているけれど、一括返済を受け付けていないという消費者金融もあります。返済方法は消費者金融によって様々なので、借入先が指定している方法で返済していくようにしましょう。
消費者金融で返済するということは、そのまま信用にも関わります。返済に延滞が無い客というのは相手から見たら優良客となるため、より有利な貸付条件などを提示してくる場合もあります。
その中で注意することですが、返済額を減らしませんかということですね。必ずこのような話を持ち掛けられるという訳ではありませんが、これはいい点ばかりではありません。
返済額を減らすということは、一見良い事のように思えますが、借金が減る速度も遅くなってしまうため、それに伴い返済回数も増えます。その結果、余計に利息を支払うことになってしまうため、無理なく返済していけるならば返済額は減らさない方がお得であるといえます。
もし返済額を減らすならば、ここでも紹介している通り、繰り上げ返済をうまく利用して前と同じ金額を支払うとか工夫をする必要があります。利息は気づかないうちに多額になっていた、なんて話もよく聞くので消費者金融で借入をするなら利息についてよく考えてから利用するようにしましょう。
利息が安くなるといわれれば、消費者金融で借入した際に繰り上げ返済で早期完済を目指したいですよね。繰り上げ返済の仕方ですが、主に下記のような方法で行えます。
繰り上げ返済は上記の方法で行えます。基本的に取引をする時と同じように行えるので、一度使い方を理解すればすぐに繰り上げ返済もできるようになるでしょう。
すでに紹介している通り、利用する方法や消費者金融によって手数料の有無は変わります。手数料が掛かる可能性があるのは「銀行振込」と「提携ATM」での取引になります。
繰り上げ返済をする場合はこれらでの取引を避けるか、または銀行振込と提携ATMでも手数料が発生しない消費者金融を選びましょう。提携ATMというと何のことかわからないという人もいると思いますが、簡単に言うならコンビニATMです。
最近はコンビニでもお金などを引き出せるATMがあると思いますが、それらを利用して、返済とか借入を行えます。知っての通りコンビニなら24時間営業なので、ほぼいつでも取引ができるので便利です。
給料日の夜に追加返済するなんてことももちろんできるので、コンビニATMを有効利用するとよいでしょう。
繰り上げ返済をするなら、やはり給料日の後がベストであるといえます。給料日によっては給料日の直後に返済できない人もいると思いますが、給料日の後なら確実にお金があると思うので、その時に無理のない範囲で繰り上げ返済をすれば完済までの時間を短縮できます。
また自分で返済日を指定できる消費者金融ならば指定日を工夫すれば給料日後に繰り上げ返済することもできます。例えば繰り上げ返済期間が約定返済の2週間前から、その繰り上げ返済期間内に給料日がくるように返済日を指定すれば、繰り上げ返済もしやすくなりますよね。
最近の消費者金融は利用者のこともよく考えられた内容で契約することができるので、それを有効活用できるように契約する時によく考えてから契約するようにしましょう。
人によってはボーナスが来たらその時に繰り上げ返済で一気に返済してしまうという手段もありますね。消費者金融ではボーナス払い設定はというのはできませんが、ボーナスを受け取ってから繰り上げ返済ということは可能です。
繰り上げ返済はいつでもできるため、例えば給料日の後にするとか、ボーナスを受け取ったときだけ繰り上げるとか、自分の無理のない範囲で行うようにしましょう。
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