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消費者金融ではクレヒスがポイント…審査前に情報開示をしてみよう!

消費者金融に申し込みをすると、審査がされます。

この審査のときに重要なポイントと言われているのが、申し込みをした本人のクレヒスです。

例えば、大手企業に勤めていて、年収も1000万円を超えているのに審査に落ちてしまう人もいます。

こういった人は信用情報機関の情報開示を行うとクレヒスに問題があって落とされている可能性が高いのです。

今回はクレヒスと消費者金融の審査の関係について調べてみました。これから消費者金融の申し込みをしようかな?とお考えの方、申し込み前に是非ご一読ください!

知っていますか?「クレヒス」についてまずは基本を押さえておこう!

「クレヒス」って一体なんだか分かりますか?まずはクレヒスについておさらいしておきましょう。

「クレヒス」はクレジットヒストリーのことです!

クレヒスって何?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

クレヒスは略で、正式にはクレジットヒストリーと呼ばれるものの事です。

  • クレジットヒストリーとは…
    言葉の通りで、個人の「クレジット(信用・貸し付け)」の「ヒストリー(歴史)」という意味を持ちます。

つまり、今までどんなキャッシングやローン、クレジットカードの利用をしてきたのか、どんな会社と契約し、返済はきちんとしているのかなど、アナタの金融に関する実績を表すものとなります。

このクレヒスは消費者金融の審査の際に、「私はこういうクレヒスです」と自己申告するわけではありません。

実は消費者金融が審査の際に利用するクレヒスは信用情報機関というところに登録されている情報となります。

信用情報機関ってどんなところなの?

「信用情報機関」と聞いてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

  • 信用情報機関とは…
    会員企業の金融商品を利用する顧客の個人情報(氏名・住所・勤務先 他)・利用情報(申込情報・借り入れ状況・返済情報 他)などを保管・管理している機関。また、必要に応じて会員企業からの情報照会に応じています。

この信用情報機関に登録される利用情報が一般的にクレヒスと言われています。

信用情報機関に情報を登録できるのは、その信用情報機関の会員となっている企業です。貸金業者やクレジットカードを取り扱う会社、銀行などは基本的には何らかの信用情報機関の会員となってその情報を登録しています。

また、情報を登録するだけではなく、情報を照会することも行っており、審査の際などにその情報を参考に判断されているのです。

日本では3つの信用情報機関があり、それぞれ登録されている業者の傾向が分かれています。

全国銀行個人信用情報センター(JBA)(KSC) 主に銀行など
株式会社日本信用情報機構(JICC) 主に消費者金融など
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 主にクレジットカードを取扱う会社など

1つの信用情報機関の会員となっている業者もありますし、複数の信用情報機関の会員となっている業者もあります。

これらの信用情報機関は一部の情報についてCRINというネットワークで情報交流が図られています。

消費者金融ではクレヒスは重要なの?どんな審査をしているの?

では、次に消費者金融での審査について考えていきましょう。

消費者金融に申し込んだときに必ず受けるのが審査です。

審査には一体どのようなものがあり、どういった点がポイントとなるのでしょうか。

そもそも消費者金融の利用に審査があるのはどうして?

消費者金融はお金を貸して、そのお金を返してもらう時に一緒に支払ってもらう利子によって利益を上げて経営しています。

つまり、お金を貸すだけでは意味がなく、きちんと返済されて初めて消費者金融側のプラスとなるのです。

そのため、消費者金融としてはきちんと返済してくれるであろう人だけに貸し付けを行いたいですよね。

消費者金融の利用で審査があるのはそのためで、「この人はきちんと返済してくれる人かな?」ということを見極めているのです。

また、それにプラスして貸金業法に違反していないかどうかを調べるためにも審査を行っています。

貸しすぎは法律違反!総量規制に違反していないか調べています

消費者金融側からしたら、貸せば貸すほど、返済されますから、利益も上がります。

以前は世の中の景気の影響も相まって、消費者金融側がバンバン融資をし、借りた人が返済できるキャパシティを超えてしまう…なんていう事態も多くありました。

返済能力を超えた借り入れをしてしまった事によって、自己破産など債務整理をする人が増え、行政が見過ごせない事態となったのです。

そのため、現在は貸金業法を改正し、「総量規制」という決まりを作って貸しすぎを防止しています。

  • 総量規制とは…
  • 貸金業者は、申込者の年収の1/3以上貸し付けを行ってはいけないという決まりです。この1/3というのは1社からの貸付額ではなく、貸金業者全体での貸付額となります。

この総量規制を守るためには、他の消費者金融等の利用状況を把握する必要があります。

そのため、審査の際に、信用情報機関に情報を照会し、他の借り入れ状況などをチェックして融資額を決定しているのです。

クレヒスは審査において重要なポイントの一つ!

総量規制を遵守するために他社の借り入れ状況を知るのは必須となります。この他社の借り入れ状況というのはまさにクレヒスと言って過言ではありません。

また、クレヒスは現在どのくらいローンやキャッシングを利用していて、返済状況はどうなっているのか等の細かい点も知ることができます。

例えば、他社で返済が滞っている…なんていうことも知ることが出来るのです。

信用情報機関に登録されているクレヒスは、「返済をきちんとしているよ」というプラスの情報だけではなく、延滞や、滞納、保証履行、債務整理の実施の有無など、マイナスの情報も漏れなく残っています。

他社に迷惑をかけている人の場合、自分の所でも不誠実な対応をされて、きちんとお金を回収できないのではないか?という不信感を与えても仕方がないですよね。

こういったネガティブなクレヒスの人は、審査に通る可能性が著しく低くなります。

つまり、消費者金融の審査においてクレヒスはとても重要なポイントとなっているということなのです。

しかもクレヒスは数年分の情報が登録されていますから、今から誠実に対応してごまかそうとしてもなかなか難しいものがあります。

その他に審査にはどんなポイントがある?

クレヒスが消費者金融の審査において重要なのはお分かりいただけたのではないでしょうか。

この他にも、消費者金融の審査では以下の点がポイントと言われています。

  • 年収
  • 職業
  • 勤務先・勤続年数
  • 住居状況

年収はやはり重要なポイントです。総量規制とのかかわりもありますし、やはり年収が多い人の方が返済能力があると判断されます。

また、職業もチェックされていて、パートや個人事業主などよりも公務員・士業・正社員の方の方が有利と言われています。

勤務先や勤続年数は継続して安定した収入があるかどうか判断する基準の一つとなっていて、経営の安定している大企業や公的機関などに勤めていると有利です。また、勤続年数も案外重要で、年齢の割に勤続年数が少ないとマイナスの評価となる事もあります。

住居状況は、持家か借家か、住んでどのくらいかなどで、安定感を測る判断材料として利用されているようです。

教えて!各信用情報機関の情報開示の方法とは?

ここまで、クレヒスの重要性についてご紹介してきましたが、実際自分がどんなクレヒスを持っているのか気になる…という方もいらっしゃいますよね。

何年か前に滞納したような記憶があるけどよく覚えていない…なんていう方の場合は、いちどご自分のクレヒスを確認してから消費者金融に申し込まないと望まない結果となってしまう可能性も大いにあるのです。

信用情報については会員企業が照会することができるほか、ご本人も、その情報を開示することができます。

クレヒスに自信のない方は、是非一度ご自分の信用情報について確認してみましょう。

それでは、それぞれの信用情報開示方法について簡単にご紹介します。

全国銀行個人信用情報センター(JBA)(KSC)は郵送のみで受付!

全国銀行個人信用情報センターは郵送のみで受け付けていますが、開示請求を行えるのはご本人以外にも以下の人です。

  • 法定代理人
  • 本人から委任を受けた任意代理人
  • 本人が個人の場合は法定相続人

今回はご本人が開示請求する方法をご紹介します。開示請求は郵送のみでの受付となっています。

手数料 1,000円
必要なもの ・登録情報開示申込書
・ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書
・本人確認書類2種類(運転免許証・各種保険証・パスポートなどはコピーでも可)

手順は次のようになります。

  • 登録情報開示申込書をプリント・記入
    サイトからダウンロードするか、コンビニのマルチコピー機からプリントすることも出来る
  • ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書を準備
    手数料1,000円分の定額小為替証書を郵便局またはゆうちょ銀行直営店より購入
  • 本人確認書類を準備
    2種類必用
  • 指定の物(登録情報開示申込書・定額小為替証書・本人確認書類)を同封して郵送
  • 信用情報が郵送される
    本人限定受取郵便(特例型)で郵送される

記入漏れなど内容注意しましょう。希望により簡易書留での郵送も可能です。

株式会社日本信用情報機構(JICC)はアプリが便利!

JICCは3つの方法で信用情報を開示することができます。

  • スマートフォンのアプリ
  • 郵送
  • 窓口

このうち、スマートフォンのアプリを利用して開示する方法についてご紹介しましょう。

アプリを利用して開示の請求は行えますが、実際に開示情報は簡易書留(郵送)で送られます。

概要は以下のとおりです。

対象者 満15歳上の本人
手数料 1,000円
(クレジットカード・コンビニ・金融機関のATM・オンラインバンキングにて支払いのみ対応)
※支払方法によっては手数料がかかる場合もあります
必要なもの ・アプリが利用できるスマートフォン
・本人確認書類(運転免許証・各種保険証・パスポートなど)

手順は次のように行います。

  • アプリのダウンロード
    JICCのスマートフォンサイトからダウンロードできる
  • 「開示申込ページ」から空メールを送る
    利用規約をよく読んで同意してから送る
  • メールが返送されるのでURLをクリックし、必要事項を入力
    氏名や住所など
  • 本人確認書類を送付する
    スマートフォンの機種によって若干手順が異なるのでそれぞれの指示に従うこと
  • 決済手続き
    本人確認書類の画像を送付すると決済手続きの案内が出るので決済を行う
  • 登録内容確認
    決済手続き完了後、JICCが登録内容を確認する
  • 信用情報が郵送される
    簡易書留で郵送される

空メールを送る際は迷惑メール設定になっていないかどうか確認しておきましょう。

株式会社シー・アイ・シー(CIC)の情報開示手段は4種

CICは個人の信用情報の開示について以下の4通りの請求方法を提供しています。

  • パソコン
  • スマートフォン
  • 郵送
  • 窓口

このうち、パソコンやスマートフォンを利用して開示する方法についてご紹介しましょう。

インターネットを利用してパソコンやスマートフォンの画面上で信用情報を確認できる方法はCICでも早くて便利とオススメされています。

まず概要は以下のとおりです。

対応時間 8:00~21:45
手数料 1,000円
(クレジットカード支払いのみ対応)
必要なもの ・インターネットを利用できるパソコンまたはスマートフォン
・クレジットカード
・契約に登録した電話番号を発信できる電話機

手順は次のように行います。

  • 注意事項などの確認
    CICのサイトにて注意事項を確認し承諾をしたら次に進む
  • 受付番号を手に入れる
    CICのサイトに記載されている電話番号に、契約に登録した電話番号を発信できる電話機から電話をかけ指示に従いクレジットカード等の情報を登録する
  • 利用の承諾と受付番号等必要事項を入力する
    CICのサイトから利用の承諾を行い、受付番号など必要事項を入力
  • 入力内容の確認
    画面にパスワードが表示されるので、必ずメモを取ること
  • 開示報告書が表示される
    パスワードを入力すると情報が開示される

クレジットカードは利用できる種類が限定されていますので、申し込み前にCICのサイトを確認しましょう。

初回開示から96時間以内であれば再開示は無料で行えます。

消費者金融の履歴も登録されるのでご利用は計画的に!

気になる信用情報も開示し、クレヒスも問題ないから消費者金融を利用したい!と思った方、申し込みの前に考えてほしいことがあります。

当然ですが消費者金融の利用履歴もクレヒスになります!

消費者金融に申し込みをしたり、実際に利用をしたりすると、当然ですが、その情報も信用情報機関に登録されます。

実は消費者金融の利用情報が登録されていることによって、他のローンの商品の審査の際に不利になってしまう可能性があるのです。

近々マイホームを検討していたりしませんか?銀行から大型のローンを組む予定はありませんか?

住宅ローンや銀行の大型ローンの場合、他社の借り入れ状況や利用状況はより厳しく審査されます。

現在消費者金融を利用している…というだけで審査に否決される可能性も決して否定できません。

また、既に問題なく完済している場合はまだ良いのですが、過去に問題を起こしてしまった履歴が残っているとしたら、それは審査で大きなマイナスポイントとなります。

契約を残しているだけでも問題となり、「消費者金融の契約を解約する事」と条件が付くこともあります。

たとえ「消費者金融を利用していない」とうそをついたとしても絶対に審査にばれてしまいますので、優先したい大型のローンを受けようと思っている方は消費者金融に安易に申し込まず、よく検討しましょう。

クレヒスは金融の世界においてアナタの信用度をそのまま表すものですから、出来るだけ不利な情報は残さないようにしてくださいね。

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