消費者金融にもいろいろあり、誰もが名前を知っている大手もあれば、ちょっと聞いたことのない会社名だけれど、顧客には人気の中小消費者金融もあります。もちろん闇金も存在しています。
一般的にみんなが知っている大手消費者金融から借りる方が心配はないでしょうが、審査に落ちる可能性もあります。
そうなると規模の小さな消費者金融を探すしかありませんが、中小規模の消費者金融でも名前を知られたり人気のある会社もあります。
アエルはそんな会社の一つですが、今はソフト闇金で同じアエルと言う名の会社があるので、間違えないようにしなければいけません。
アエルという消費者金融があります。
誰もが名前を知っているような大手消費者金融ではなく、最初は中堅どころの消費者金融でした。
大手ではないものの人気が出て600億円の営業利益を得たり、無人店を含め店舗も全国で200店以上になるなどかなり大きく成長した時代もあり、一時はサラ金の上位にランクインしていたぐらいです。
元々は、山一物産として創業しました。その後、商号を変え日立信販株式会社として全国展開したのですが、商号名で問題が起きました。
まったく無関係だったのにも関わらず有名企業と商号が似ていたため、フリーライド(ただ乗りの意味。店舗名をまねてつけるなどして他社の信用や名前に便乗して利益を得ようとする行為。)として不正競争防止法違反で提訴されました。
1969年 山一物産株式会社として創業
1983年 日立信販株式会社に商号変更
1999年 取引先が経営破たん(東京相和銀行、東邦生命)
2001年 アエルに商号変更
2003年 ナイス(消費者金融)、サリ(酒類のディスカウントストア)と共に会社更生法の適用を申請。米国の投資ファンド・ローンスターグループの傘下になる。
2006年 貸金業法改正により過払金返還請求訴訟が起こる。その為、資金繰りが悪化。
2008年 民事再生法の適用を申請。全有人店舗閉鎖。
2011年 事務所を新橋に移転。過払金返還のみ受け付け。
倒産とは言いましたが、アエルは残務として2011年に新橋に事務所を構え、過払金の返還請求に対応はしています。
貸金業法改正の折には過払金対応の為、資金力のない消費者金融の多くは倒産を余儀なくされました。アエルも同様と言えます。ただ、過払金対応の余力のない消費者金融が多い中、アエルは残務として過払金対応をしている分、倒産だけで終わった会社より多少なりとも誠意があるように思えます。
よくCMでもやっている過払金ですが、どういうものかを知っている人はどれくらいいるでしょうか。
過払金とは
一言で言えば、カードローンの返済で払い過ぎたお金(利息)のこと。2010年に完全施行された貸金業法の改正により金利の上限が整理されたのだが、それ以前に取り決められていた高い金利で払っていた利息分を新しい利息で計算しなおし、その誤差分を消費者金融に返還請求できる。
出資法 | 利息制限法 |
---|---|
29.2% | 15~20% |
今は、上限金利が利息制限法に揃いました。その為、最近借金をした人は対象外になります。対象としては、2008年以前に消費者金融で(クレジットカードのキャッシング含)お金を借りた人で、完済した人もまだ返済中の人も含みます。
ただし、絶対戻ってくるとは言えないし、借りた期間や金額など人それぞれですので調べる必要はあります。また、時期が微妙な人もいるでしょう。まずは相談するだけでも構わないと思います。
過払金の請求には時効があり、最後に借りた、または返した日から10年となっています。また貸金業者が倒産すると、過払金が返って来ない場合もあります。
もし、過去長期に渡って借金をしていた覚えがあるならば、専門家に一度相談することをオススメします。弁護士費用を心配する人がいますが、多くは最初は無料相談として受け付けてくれますし、返還金額によってはその中から支払いも可能です。
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アエルは、今はない消費者金融ということはわかりました。しかし、ネットで検索を掛けるとでてくるものがあるのです。
それがソフト闇金のアエルです。
堂々とソフト闇金と名乗っているので少し驚いてしまいますが、ソフト闇金は闇金とどう違うのかもわからないかもしれません。
昔は、闇金という怖い貸金業者が多くありました。今も闇金はいるのですが、貸金業法の規制が厳しくなりました。そんな時代を反映してか、闇金でもソフト闇金という業者が増えてきました。その違いは何なのでしょうか。
闇金とは
国や都道府県の登録を行っていない貸金業者。また登録していても違法な金利、違法な行為を行っている貸金業者もこれに当てはまります。
闇金の特徴
ソフト闇金とは
ソフト闇金の特徴
闇金とソフト闇金の大きな違いは、対応の柔らかさでしょうか。
一見、ソフト闇金の方が親身になってくれたり、多少の融通をきかせてくれたりします。また取り立ても闇金ほどの怖い取り立ては少ないようです。
そう考えるとソフト闇金は良心的な業者のように感じるかもしれません。しかし、これらのことは、気をつけなければいけない点です。あくまで違法業者です。それぞれで違いはあるのですが、例えば金利が年率ではなく、実は10日での利率だったり、週率になっているなどの落とし穴が用意されていることもあります。
今のアエルとも言えるソフト闇金のアエルローンですが、ネットで見てみると年率で18%や審査がある、と一見、違法ではないように見えます。
実際にはアエルローンもやはりこのような闇金ならではの特徴や情報があります。
情報だけを抜き取って実際にはお金を借りるまで辿り着かないような話も出ています。年率18%の話もどうやらかなり怪しいようですが、例え年率18%が本当だとしてもやはり違法業者には違いありません。
昔のアエルとは違うので、絶対に利用しないようにしましょう。
今のアエルローンのように自ら(ソフト)闇金を名乗っているとわかりやすいですが、正規の業者と勘違いさせるような違法業者は多くいます。
それこそ、人気があったとはいえ正規の業者であった昔のアエルも最初はフリーライドで訴えられています。
悪意ある業者はそれが巧みですし、金利をはじめとする様々な点で違法です。
見極めることは難しいかもしれませんが、これらの点が違法業者としての目安になります。
細かく言えば他にもいろいろありますが、おおまかに言えばこのような特徴があります。
ただ、貸金業者の番号は偽の番号を表記していることもあるので、心配な時は金融庁のホームページで登録貸金業者の検索を掛けてみるのが一番手っ取り早いと言えます。
他にも闇金の情報提供している弁護士のサイトもあるので参考にするといいと思います。
正規の消費者金融のアエルも訴えられたり業務停止を受けたりなどトラブルはありました。それでも評判がよく人気があったので、顧客には誠意ある対応だったことが伺えます。
しかし、今はそのアエルもありません。今あるアエルは、アエルローンと表記したソフト闇金です。まだ、ここは自らソフト闇金と名乗っているでわかりやすくなっていますが、表記のない、正規とわかりにくい闇金やソフト闇金は存在します。
昔のアエルのような高評価の中小規模の消費者金融は、たくさんあります。しかし、同様にわかりにくく怪しい闇金も、昔ほどではないにしてもまだまだたくさんあります。
その違いを見極めることは難しいかもしれませんが、今はインターネットで調べることも可能です。偽の情報もあるので難しいかもしれませんが、よく調べて優良な消費者金融を見つけるようにしたいものです。
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