私たちが消費者金融でお金を借りるときに、前もって必要な金額や出費の時期が分かっている場合と、急な出費が必要になり、慌ててお金を借りなくてはいけない場合があります。
消費者金融も、利用者の様々な異なるニーズに応えるために、業者によって申し込みから実際にお金を引き出せるまでの時間短縮に工夫を凝らしています。
今回は、その中でも融資までの時間を最優先にした金融商品である「即日融資カードローン」について、その商品の特徴や、利用する長所と短所について解説していきます。
消費者金融が社会に認知され始めた当初、借り入れを申し込んでから実際にお金が引き出せるようになるまでの期間は、およそ3日~1週間ほど掛かるのが当たり前でした。
借り入れを申し込んだ日にお金を引き出すことが出来る「即日融資」というサービスは、インターネットによる申し込みが可能になったのが、そのきっかけでした。
インターネットから申し込みをし、審査を簡略化することに成功しました。さらに、カード発行に無人機を併用し、コストを削減するとともに、大勢の顧客を同時に捌くことが出来るようになったのです。
これによって、消費者金融の最短融資の期間は、銀行カードローンよりもはるかに短い「当日・即日」ということが可能となったのです。
現在では、かつて最速と呼ばれた即日融資が何の強みにもならないほど、消費者金融業界では競争が激化しています。審査の申し込みから実際の融資まで、何日という単位ではなく、何時間という単位で競うようになったのです。
即日融資は、利用者が「お金が必要だ!」と感じたその瞬間に要望に応えられなくては駄目だ、と考えられるようになったのです。
即日融資を利用するのであれば、基本的にインターネットからの申し込みをすることが必要です。電話やFAXといった申し込み方法もありますが、現在の主流はインターネットによる「WEB申し込み」です。
もう一つ、即日融資では審査が終わった後に発行されるカードをどのように受けるのかも重要です。申し込んだその日にカードを受け取るには、店頭受け取りか無人機のカード発行を利用することが必要となります。
郵送だと、審査が終わってから発送するため、即日利用は出来ません。ここが多少手間になる部分ですが、基本的にカードは直接受け取る方法を選択しなくてはいけないので注意しましょう。
審査後に消費者金融のカードを手に入れるのではなく、指定した口座に直接入金してもらうことが出来るのも、即日融資の強みと言えます。
このサービスを最大限に活用すれば、欲しいものをインターネットで見つけ、消費者金融にインターネット借入申し込みから自分のネット口座へ入金、そこからインターネットバンキングで欲しいものを購入するという流れで、自宅から一歩も出ることなく、消費者金融の借り入れを使って手に入れることすら可能になります。
お金が大至急必要になるというケースは、単に自分が何かを購入するという場面だけではありません。そんな時に、自宅に居ながらインターネットによって即座に資金が用意できる即日融資は、借り入れ方法として非常に柔軟な対処が出来る手段でもあるのです。
消費者金融の即日融資は、その借り入れまでの期間の短さを最大限のウリにしています。その速さゆえに、どうしても手が回らない部分というか、補えない欠点という部分も存在します。
申し込んだその日に許可が下りるということは、貸金業者は利用者を満足に調査することが出来ずに、信頼評価を得られないため、金利は業界内でも最も高い基準に設定されるということが大半になります。
本来、私たち利用者が借り入れを申し込むと、消費者金融は、ある程度時間をかけてその人がどんな人かということを入念に調べます。その結果、信頼できそう(ちゃんと貸したお金を返してくれそう)だと判断した場合に、低金利での融資が出来たり、利用限度額を高く設定できたりするわけです。
しかし、即日融資はこうした時間をかける審査過程をすっ飛ばし、安定した収入があるかという一点のみを中心に審査するため、どうしても利用者の詳細まで調べる余裕がありません。その結果、すぐにお金を貸すことは許可できても、低金利で貸すまで信用できるとは言えず、法定上限ぎりぎりの融資になるという特徴があります。
利用者は、それを理解した上で申し込む必要があります。金利が非常に高いため、必要なそのタイミングで借りた後、通常の借入よりも尚素早く返済しなければ、金利負担が一気に増えてしまうということを覚えておきましょう。
金利を犠牲にして借り入れまでの速度を最も重視した金融商品が「即日融資」の本質だということです。ここまで言えばわかると思いますが、即日融資の審査は、通常の消費者金融の審査よりも緩く設定されている(簡略化されている)ことが多いです。のんびり丁寧な審査をしている余裕がないのです。
もちろん、収入が無ければ借り入れは出来ませんが、即日融資は金利が既に上限であることが多いためか、本来であれば借り入れできないような人(専業主婦や日雇い労働者)であっても可能であるケースがあります。
即日融資をしてくれる消費者金融は、大手よりも中堅・中小消費者金融の方が圧倒的に多いです。その理由はいくつかありますが、大手では顧客数が多くて即日融資を展開する必要が無いこと、金利の高さから申し込む者が通常のカードローンよりも少なく、即日融資をメインにした利益があまり見込めないことがあります。
簡単に言えば、「どうしても今日すぐにお金が必要」という利用者は、年間通してそれほど多くないということが理由になります。確かにすぐにお金が借りられるのは便利なのですが、急いでないときに金利が極めて高い即日融資を契約するメリットはあまりなく、通常のカードローンに比べて利用者が限られているのです。
そのため、即日融資を利用したいというのであれば、大手よりも中堅中小消費者金融を探した方が希望に合うプランを見つけることが出来るでしょう。
ちなみにですが、銀行カードローンにも即日融資が出来る商品があります。利用金額が少額の場合、金利が消費者金融よりも若干低いので、収入に自信がある人はそちらを利用した方が得になりやすいことも補足しておきます。
全ての借り入れに言えることですが、貸金業者を利用する上で大切なのは、借り入れよりも返済をうまくできるかです。借り入れは極端な話、自分が借り入れ審査に弾かれない範囲で可能な限り金利が低いところさえ選択できれば、それで良いと言えます。
しかし返済はそうはいきません。特に複数の借り入れを同時にしている場合、どれを優先して返済すればいいのかを間違えると、本来であれば必要なかった金利を余計に支払うことになり、借り入れ金額によっては、数万円以上の損をすることにもなります。
複数のカードローンなどの債務を利用している場合、即日融資で借りた分は、最優先で返済すべき債務になります。
「複数の借り入れを同時に利用する場合、返済優先度は債務額ではなく金利によって決める」、これは即日融資を含め貸金業者を利用する大原則ともいえることなので、必ず理解してください。
これを踏まえたうえで、即日融資は「債務期間を最も短くすべき借金」という位置づけをすることが出来ます。必要な時に即日で借りて、急場を乗り切ったらすぐに(可能であれば一括返済で)返済すべきなのです。
貸金業者によっては、リボルビング返済を勧めてくることもありますが、これは絶対にやめましょう。金利の高い債務でリボルビング返済をするのは、まさに「金をドブに捨てる行為」そのものです。何故と思うのであれば、リボルビングの仕組みについて調べてみれば一目瞭然です。詳しい説明は割愛しますが、長期に亘って元金が減りにくい返済方法と、金利の高い債務の相性は最悪だからです。
最近は、即日融資ではないごく普通のカードローンであっても、申し込みから1~3日程度で借り入れをすることが出来る貸金業者も増えてきました。
これによって、利用者の求める即日融資とは、「申し込んだその日に借り入れが出来る」ということではなく、「申し込んだその瞬間に借り入れが出来る」という即日融資ならぬ即決融資のような様相を呈してきました。
通常のカードローンであっても、金利を抑えつつ融資までに短い時間で可能になったので、即日融資を利用する場合は、本当にすぐにお金が必要だという場合に限るようにしましょう。
貸金業者としても、即日融資は申し込みからいかに早く利用者に入金することが出来るかという点が重要であるかを理解しています。その証拠に、即地涌融資を提供している消費者金融は、その広告に、「審査30分」や「審査1時間」といった具体的な所要時間を掲載するようになりました。
こうした点からも、即日融資を利用するのに適しているのは、数日後にお金が必要な人ではなく、数時間後に必要になるという「本当の意味で差し迫った状況の人」だということなのです。
最後に、現在多くの貸金業者が提供している即日融資の中から、自分に合った候補を探すためのいくつかのポイントを紹介します。
即日融資を検討する上で最も重視するのは、自分がどういった形で資金が欲しいのかを明確にするということです。
例えば、急な冠婚葬祭で資金が必要になった場合、欲しいのは「現金」です。よって、すぐにATMから引き出すためにはカードが必要になり、そのカードを即日発行するには、郵送ではなく無人機が必要です。
そうなると、自分の近所に無人機が無くては意味がありません。つまり、この場合に利用すべきなのは、消費者金融の店舗及び支店が近くにある消費者金融ということになります。
インターネットを介して申し込み、指定の口座に入金してくれる即日融資は、店舗に行かなくていいという点で共通しています。どれを選んでも大差ないように思えますが、借りた後の対応が違ってきます。次のようなところに注意して比較し、自分に合ったものを選びましょう。
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