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高い?低い?消費者金融の金利を徹底比較

昨今、銀行預金や住宅ローンに関しては超低金利時代といわれていますが、消費者金融のカードローンの金利は相変わらず高いままです。

お金を借りる側としては返済時の負担を極力減らしたいわけですから、やはり金利は少しでも低い方がいいですよね。

消費者金融の金利が高い理由を説明すると同時に、各社のカードローンの金利を徹底比較します。

実はあまり差がない?銀行と消費者金融の金利水準

消費者金融は銀行に比べて金利が高いとよく言われますが、実際のところ、どれぐらい差があるものなのでしょうか。

まずは、両者の金利水準について詳しく見ていきます。

下限金利は比較する必要がない

金利は融資額によって変わるので、○%~○%と記載されるのが一般的です。

大抵の消費者金融では上限金利を18%、銀行では14%台に設定しています。したがって、上限金利に関しては3~4%ほど差があることになります。

下限金利は消費者金融も銀行も4%台のところが多いため、上限金利ほどの差はありません。

しかし、カードローンの金利は限度額が低いほど高くなるのが基本です。限度額いっぱいの融資を受ける場合は下限金利が適用されますが、そういった利用者は実際にはほとんどいません。

つまり、金利を比較する際は上限金利に注目した方がよいのです。

ただ、利用実績に応じて金利引き下げの優遇サービスが受けられる場合、消費者金融でも銀行とほぼ同じ金利で借りられることがあります。

消費者金融が金利を下げたくても下げられない3つの理由

銀行と消費者金融の金利水準についてはこれまでの説明でお分かり頂けたかと思います。

ここから先は、消費者金融の金利が高い理由について説明します。

融資資金の調達方法が銀行と異なる

1つ目の理由は融資資金の調達方法によるものです。消費者金融は自己資金をほとんど持っておらず、融資資金を銀行から借りています。

資金調達のための借金には金利がかかっているので、融資の際に金利を低くしすぎると、消費者金融の利益になりません。

銀行に借金を返済してもきちんと利益を得るために、金利を高くしなければならないのです。

貸し倒れのリスクを回避する必要がある

2つ目の理由は貸し倒れのリスク回避のためです。基本的に、消費者金融は無担保・保証人不要で融資を行うので、返済が滞った際に借金を回収できる当てがなくなり、貸し倒れに陥る可能性があります。

そのため、万が一貸し倒れがあったとしても損にならないように、あらかじめ高い金利を設定しているのです。

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債務者の方が消費者金融よりも有利な立場にいる

3つ目の理由は債務者の立場が関係しています。消費者金融とその利用者の場合、お金を貸す側よりも借りる側の立場が有利になります。

何故なら、消費者金融の債務者は返済不能に陥った際に債務整理をすることで借金を帳消しにできるからです。

債務整理をされると、消費者金融は借金の返済に介入できなくなるため、債務者よりも圧倒的に不利なのです。

大手消費者金融の金利とスペック

消費者金融の金利が高い理由については先ほど説明したとおりです。

参考までに、大手消費者金融が提供しているカードローン商品を紹介します。

短期の借入なら無利息期間の活用が断然お得

簡単にですが、有名どころのカードローン商品のスペックを以下の表にまとめてみました。

会社名 金利 限度額 遅延損害金
プロミス 4.5~17.8% 500万円 20.0%
アコム 3.0~18.0% 800万円 20.0%
アイフル 4.5~18.0% 500万円 20.0%

スペックに関しては3社ともほぼ同じであり、いずれも無利息期間を設けているという点が共通しています。ただし、無利息期間が適用されるのは新規の利用者のみです。

また、サービスの適用期間がプロミスとアコム・アイフルとでは異なるため、実際に利用する時は少し注意が必要です。

アコム・アイフルでは「契約日の翌日から30日間無利息」ですが、プロミスでは「初回借入日の翌日から30日間無利息」となっています。

短期の借入の場合は無利息期間のあるカードローンを上手に活用して返済時の負担を最小限に抑えることをオススメします。

賢く使えば消費者金融は強い味方

最後に、おさらいとまとめをします。

銀行と消費者金融の上限金利の差は約3~4%です。

少額融資が中心の消費者金融では基本的に上限金利が適用されるため、下限金利を比較する必要はありません。

銀行から借金をしている・貸し倒れのリスクを回避する・債務者の方が有利な立場にいるという3つの理由により、金利を高くせざるを得ないのが消費者金融の現況です。

金利が高いほど返済時の負担も増えてしまいますが、銀行に比べて審査のハードルが低く、即日融資に対応している業者が多いことはメリットといえます。

キャッシュカードでお金を下ろす感覚でつい使いすぎてしまわないように、くれぐれも注意しましょう。

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