「自分は、ブラックリストに載っているけど、新たにカードローンって申込できるの?」「ブラックリストに載ったらこれから一生審査に通らないの?」と不安に思っている方はいらっしゃらないでしょうか?
そもそも、「ブラックリスト」は実在しません。そのため、お金を借りれるかどうかは、消費者金融などの金融機関の審査基準にもよりますし、さまざまな条件をもとに決定されます。
まずは、これからお金を借りようとしている人がよく抱えている疑問にお答えし、審査に通過するためのポイントや注意点、ブラックリストや安全な申込方法などについて解説していきたいと思います。
まずは、これからお金を借りようとしている人がよく抱えている疑問にお答えします。さらにより詳しく知りたい方は、このQ&A以降を読んでから申込をすると、スムーズに手続や契約がしやすいかと思います。
Q:ブラックリストって何ですか?また、自分がブラックリストに載っているか確認する方法はありますか?
A:厳密には、「ブラックリスト」と呼ばれるものは実在しません。あるのは「個人信用情報機関に一定期間保存されている金融商品の利用データ」と「金融機関独自の顧客データ」です。この2つを使い総合的に判断して金融機関は審査を行っています。
「個人信用情報機関に一定期間保存されている金融商品の利用データ」は一定期間経過するとデータは消えます。
しかし、「金融機関独自の顧客データ」はその金融機関独自のルールで管理していますので、過去に利用した経験のある金融機関には自分のデータが残っていると考えた方が良いでしょう。
そのため、自分がブラックリストに載っているかどうかは、ブラックリスト自体が存在しないため確認することができません。個人信用情報機関のデータは手数料1,000円程度を支払えば開示してもらえますが、そのデータを見たとしても金融機関の審査基準を見るわけではないので、あくまで参考程度にしかなりません。
Q:どこの消費者金融が審査に通過しやすいですか?
A:一般的には、銀行よりも消費者金融、大手消費者金融よりも中小消費者金融の方が、審査に通過しやすい傾向があるようです。
銀行や大手消費者金融は集客力があるためリスクの少ない顧客を選んで貸付できる条件にあり、中小消費者金融は比較的集客力がないため、貸付を渋ってばかりでは利益にならないためです。
これは、あくまで一般的な傾向なので、審査次第ではどちらの金融機関でも審査に落ちることはあり得ます。
Q:審査に通過するためには、何かやるべきことはありますか?
A:「現在、他社で借入をしているのであれば、遅延することなる返済を続けること」「何社も並行して借入申込をしないこと」「初回の希望借入金額はできる限り低くすること」「申込内容は正直に正確に申告すること」などが挙げられます。
金融機関が確認したい点としては、「返済能力があるか」「多重債務にならないか」「申告内容にウソはないか」この3点です。
Q:過去にクレジットカードの支払いの延滞を何度も繰り返したことがありますが、新たにローンを申し込みしても大丈夫でしょうか?
A:過去の金融商品の利用実績は、個人信用情報機関に保存されています。
この「クレジット情報」と呼ばれる金融機関と契約した内容や支払状況を表す情報は、登録期間が5年と定められているので、契約終了から5年以上経過していれば問題ないかと思われます。
ただし、重大な金融事故があり、裁判所に提訴されていた場合に関しては確定日から10年は情報が残ります。
また、金融機関によってもその情報の扱い方が異なります。銀行や大手消費者金融は、利用者の現在と過去を総合的に判断し審査を行います。中小消費者金融は、比較的現在の返済能力を重視した審査を行う傾向にあるようです。
まずは、申込をしてみるだけでも良いかもしれませんが、1社ずつ申込はしてください。
Q:どこの消費者金融でも審査に落ちています。ブラックリストから逃れる術はありますか?
A:上記で解説した通り、「クレジット情報」の登録期間は5年ですが、金融事故登録がされる時期によって抹消される時期も変わります。「任意整理」「個人再生」「自己破産」と言った債務整理をしても、基本的に上記の登録期間の間は「クレジット情報」は消えないため、国内の金融機関であれば逃れる術はありません。
「ブラックリスト」なるものは存在せず、「個人信用情報機関に一定期間保存されている金融商品の利用データ」と「金融機関独自の顧客データ」で審査が行われるということでした。
そのため、「自分はブラックリストに載っているかも!」と思っていらっしゃる方でも、新たな借入ができる可能性はあります。
では、実際に申込をして審査を通過するために、最低限気をつけて頂きたい5つのポイントをご紹介していきます。
Q&Aでも解説しましたが、銀行よりも消費者金融、大手消費者金融よりも中小消費者金融の方が、審査に通過しやすい傾向があります。
大手消費者金融を意識してか、最近では「無利息期間」「WEB完結」 「即日融資」も可能な中小消費者金融が多く見受けられます。利用者にとっては利便性が良くなるのはありがたいですね。
以下に、代表的な中小消費者金融をご紹介します。
金融機関名 | 特徴 |
---|---|
ライフティ | 独自審査で柔軟な対応。WEBを活用したサービスが特徴。 |
セントラル | 創業40年以上の老舗消費者金融のため安全性も高い。 |
フクホー | 創業45年の老舗消費者金融。利息だけの返済も可能。 |
アロー | 自己破産者や債務整理者でも相談可能。 |
フタバ | 他社で借入があっても柔軟に対応。 |
スカイオフィス | 独自審査で柔軟な対応。即日融資も可能。 |
ニチデン | 90日間利息ゼロ。大手消費者金融に負けないサービス。 |
時間に余裕があれば、「自分はブラックかな?」と思っている方も、まずは、銀行や大手消費者金融で申込をしてみてください。
どうしても銀行や大手消費者金融の方が、サービス面や利便性が充実しているところが多いからです。もし、審査に落ちた場合は、上記の中小消費者金融に申込してみましょう。
時間に余裕のない方は、上記の中小消費者金融で即日融資も可能な「スカイオフィス」などで申込をして見るのも良いかもしれません。
個人信用情報機関のデータは登録期間がありますが、「金融機関独自の顧客データ」は、あくまでも金融機関で独自に管理しているデータなので、管理基準は分かりません。
要注意顧客は永久にデータを残していることも考えられます。要注意顧客でなくとも、過去に審査に落ちたことのある金融機関はなるべく避けた方が無難でしょう。
なぜ、申込は1社ずつが良いのかというと「多重申込」は「多重債務」になる可能性があるからです。
金融機関としても、多重債務者への貸付ほどリスクの高いことはありません。では、金融機関はどのようにして多重申込をしているかどうかがわかるのでしょうか?
それはやはり審査時に、個人信用情報機関を利用した際に判明します。金融機関は審査の段階で、個人信用情報機関に「申込者の個人信用情報」を照会します。そうすると、照会をした事実自体もカウントされデータとして保存されるので、次にデータを照会した金融機関が、直近で何件の照会があったのか分かるようになっています。
「照会=借入申込」なので多重債務の可能性が高くなるのです。この照会履歴を「利用記録」と言い、6ヶ月間データが保管されます。
金融機関としては、新規申込者ほど「本当に返済能力があるのか?」「信用できる人か?」など不安材料が多いため、当然リスクがあります。これは個人間でお金の貸し借りをするのと同様です。
そのため、なるべく最初は大きな金額を貸付することを避けようとします。規定で「初回貸付は10万円まで」など明確に取り決めをしている金融機関もあります。
基本的に限度額は個人ごとに金融機関が審査で決定します。そのため、初めて利用する金融機関であれば希望借入金額は低いほど、審査に通過しやすくなるのです。
先ほどの、個人信用情報機関の「利用記録」は6ヶ月間保存されるということでした。
そのため、1社で審査に落ちてしまった場合も、なるべくなら6ヶ月待ってから、他社で再申込した方が次の審査には有利です。
審査は総合的に判断されるので、なるべく余計な履歴を消してから申込をした方が、審査は有利に運びやすいと言えます。
ブラックリストは存在せず、あくまでも「個人信用情報機関に一定期間保存されている金融商品の利用データ」と「金融機関独自の顧客データ」ということでした。では、その具体的な内容を見ていきましょう。
個人信用情報機関は複数存在し、消費者金融・信販会社が利用するFINE(Financial Information Network)と、銀行が利用するCRIN(Credit Information Network)の2つのネットワークを形成しています。
そのため、銀行カードローンの利用情報も消費者金融側で把握できるような仕組みとなっています。
消費者金融・信販会社 | 銀行カードローン | |
---|---|---|
ネットワーク | FINE (Financial Information Network) |
CRIN (Credit Information Network) |
信用情報機関 | ??JICC (株式会社日本信用情報機構) ??CIC |
??JICC (株式会社日本信用情報機構) ??CIC ??全国銀行個人信用情報センター |
目的 | 貸金業法に基づく情報交流 | 自主的運用に基づく情報交流 |
登録情報は以下の通りで、それぞれ登録期間が異なります。
登録情報 | 登録期間 |
---|---|
氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先等 | 下記に準ずる |
個人信用情報機関の利用日、契約・申込内容等 | 情報を確認した日から6ヶ月 |
借入金額、借入日、最終返済日等の契約内容・返済状況等 | 契約終了後5年 |
債務の支払を遅滞等した事実 | 契約終了後5年 |
不渡情報 | 不渡は6ヶ月未満 取引停止は5年 |
官報情報(破産手続等の情報) | 破産手続後10年 |
登録情報に関する苦情を受け、調査中である旨 | 調査中の期間 |
本人確認資料の紛失・盗難等の本人申告情報 | 登録日から5年 |
基本的に「借入金額、借入日、最終返済日等の契約内容・返済状況等」の登録期間は5年間なので、過去に金融事故や返済の遅延があった人は、5年経過すると履歴は抹消されるので審査に通過しやすくなります。
また、「個人信用情報機関の利用日、契約・申込内容等」の登録期間は6ヶ月なので、審査に落ちた人が他社で再度申込をする場合、6ヶ月は待ったほうが良いです。
または、複数社並行して申込する場合には、この登録期間があるため多重申込が判明し審査に影響します。
また、「ブラック」を大別すると「申込ブラック」と「社内ブラック」に分けることができます。
「申込ブラック」は個人信用情報機関に短期間で複数のデータ照会があった人で、多重債務の危険性のある人、「社内ブラック」とは、金融機関が独自にマークしている問題のある顧客のことです。
お金を借りることができる金融機関にも、さまざまな種類があり各社でルールも違えば法律も異なります。選ぶ金融機関によって、審査に通過しやすいかどうかも変わってきます。
代表的な金融商品は、信販会社では「オリエントコーポレーション(オリコ)」「セディナ」「アプラス」、消費者金融では「アコム」「SMBCモビット」「プロミス」、銀行では「三井住友銀行カードローン」「三菱東京UFJ銀行バンクイック」「楽天スーパーローン」などが挙げられます。
また、クレジットカードのキャッシング枠、信販会社のローン、消費者金融のローンは「貸金業法」、銀行カードローンは「銀行法」によって定められたルールで運用されています。
どちらの法律も、顧客に対して過度な取り立てや、多額の貸付、法定外な高金利での貸付を制限していて、登録業社以外は営業することができないよう厳しく管理されています。
さらに、「貸金業法」では「総量規制」という制限もあり、金融機関は利用者の年収の1/3以上の貸付をしてはならないよう決まっています。
「銀行法」は「総量規制」の対象外で、明確な金額で貸付制限は設けられていないのですが、貸金業法の総量規制を踏まえた営業をするように金融庁から指針が出ています。
現在の金融機関ごとの貸出条件は、以下のような傾向にあります。
一般的な金融機関の審査の流れについて解説します。
まずは、WEB・電話・自動契約機・書面などの方法で、以下の申込内容を申告します。
個人情報 | 名前、生年月日、性別、電話番号、住所、Eメール、 保険種類、年収、家族の人数、子供の人数 |
---|---|
住宅情報 | 住居種類(持ち家、賃貸、社宅)、家賃、 住宅ローン返済額(月払い、ボーナス払い) |
勤務先情報 | 職業、出向先有無、勤務先名、勤務先住所、 勤務先電話番号、業種、社員数、勤続年数または入社年月、 所属部課、役職、仕事内容、勤務形態、収入形態 |
他社借入情報 | 他社借入の件数・金額・返済方法 (銀行、住宅ローン、カード会社・信販会社、消費者金融) |
その他契約内容 | カード受け取り方法、審査結果通知方法、 暗証番号設定等の金融機関ごとの設定 |
銀行や大手消費者金融では申告内容をもとに、過去の膨大な申込者のデータを参照して自動的にコンピュータで仮審査が行われます。これを「スコアリング」と呼びます。
中小消費者金融でも「スコアリング」実施しているところはありますが、中小消費者金融は比較的仮審査から担当者と相談の上、審査が進められるとことが多いようです。
申込をすれば、あとは審査結果を待つだけです。金融機関は、信用情報機関に申込者の個人信用情報を照会し、過去の金融商品の利用実績を調査します。
基本的に金融機関は、申込時に申告した勤務先情報が正しいかどうかをチェックするために、電話で職場に在籍確認の連絡をします。
在籍確認をする場合、ローンをするための在籍確認だということは一切明言せず、あくまで「在籍の事実」だけを確認します。
そのため、電話をかけた担当者は、個人名か銀行名しか名乗らず、あくまで営業電話や個人的な電話として申込者に取次を依頼します。
もし、申込者が不在であっても「席を外している」「今日は休み」などの回答を得られれば「在籍の事実」が確認できたとして在籍確認は終了しますが、「わかりません」「何のご用件ですか?」「お答えできません」という回答しか得られなかった場合は電話での在籍確認は不可となり、確認書類の提出など別の確認方法を提案してきます。
また、「職場に電話連絡は困る!」ということであれば、大手消費者金融「SMBCモビット」「アイフル」「アコム」では申込時に担当者に相談することで、最初から電話ではなく確認書類の提出で在籍確認できる場合もあるので、一度相談しても良いかもしれません。
上記までが、いわゆる「仮審査(一次審査)」と呼ばれているもので、「本審査(二次審査)」では必要書類を提出し、申告内容と相違がないかチェックをします。一般的に必要書類は以下のようなものです。
契約が成立すれば、希望していた借入金額が銀行に振り込まれるか、自動契約機で発行されてローン専用カードを使いATMから出金することができるようになります。返済も同様です。
これは契約時に指定できますが、中小消費者金融の場合、借入や返済方法の種類が少ないところも多いので、銀行や大手消費者金融の方がサービス面では有利です。
以下に、今回のお話をまとめます。
審査に通過できるかどうかは、「選ぶ金融機関」「申込方法」「過去・現在の金融商品の利用実績」が大きく関わることが分かりました。
そのため、「自分はブラックかも?」と思っている人でも、今回ご紹介した5つのポイントに注意して申込すれば、意外に審査に通過できる可能性もあるのです。
今後、金融商品を利用する機会は決して少なくありません。住宅ローンや教育ローンなど、自分自身のためではなく、家族のためにお金を借りることもあるでしょう。
その時のために、これから申込するローン、または、現在利用しているローンはきっちり返済をして、自分自身の個人信用情報に傷がつかないようにすることがとても大切なのです。
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