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利息だけ返済は可能?消費者金融で返済額が足りない時はどうする

カードローンの返済に関しては、多くの消費者金融で毎月、または一定期間ごとに決まった金額を返済するようになっています。その金額ですが、自分の返済能力にそって取り決めることができます。

とはいえ、借入額や消費者金融によって違うのですが最低限の返済額というのはあり、返済日にその金額を返さなければいけません。

しかし、時には「どうしてもお金が足りない。」ということもあるかもしれません。そんな時、よく話として出てくるのが利息だけ返済することです。

最低返済額が決まっているのに、利息だけの返済は可能なのでしょうか。調べてみたいと思います。

消費者金融への返済金額が足りない!そんな時は利息だけ返済も可能?

カードローンの契約時には、毎月、または一定期間ごとに借入額に対して返済が行われることが取り決められています。それを「約定返済(日)」と言います。

この「約定返済」に返済される金額ですが、契約者の返済能力に応じて決めることができます。

それでも多くの消費者金融には最低限度の返済額と言うのがあり、人によっては毎月の負担が少なくてすむからとその最低返済額をそのまま毎月の返済額にします。確かに毎月少しずつならば、負担なく返済することが可能です。

しかし、中にはギリギリで生活していたり、新たな出費が重なり返済日に返済することが難しくなる人もいます。

最低返済額は借入額や消費者金融によって大きく違う

最低返済額は、基本的にカードローン利用者が無理なく返済できるように設定されています。

しかし、どうしてもタイミング的に約定返済日に返済額を用意することができない人もいます。それでも本来ならば、毎月必ず返済をしなければいけません。

最低返済額の一例

消費者金融 最低返済額
アコム 契約極度額30万円以下は、借入金額の4.2%以上
契約極度額30万円超の場合は、借入金額の3.0%以上
契約極度額100万円超の場合は、借入金額の1.5~3.0%以上
※1,000円未満は切り上げ
プロミス 借入残高30万円以下は、借入後残高の3.61%
借入残高100万円以下は、借入後残高の2.53%
借入残高100万円超の場合は、借入後残高の1.99%
※1,000円未満切り上げ
SMBCモビット 10万円以下4,000円
20万円以下は、8,000円
30万円以下は、11,000円
アイフル 10万円以下は、4,000円
20万円以下は8,000円
30万円以下は、11,000円
※約定日制
(約定日制の他にサイクル制があり、こちらは少し金額が上がります。)

アコムプロミスは、きちんとした金額が決まっているわけではなく、割合なのでわかりにくいかもしれません。

計算してみると、アコムで(契約極度額30万円として)5万円を借りたとした場合、毎回の最低返済額は、2,100円になります。端数は切り上げになるので、3,000円の返済額となります。

プロミスで同様の場合、毎回の最低返済額は1,805円になりますが、同様に端数はそのままというわけにはいきませんので、2,000円の返済額になります。

消費者金融でいろいろと返済額が違うのがわかると思います。なお、この毎回の返済額の中に元金と利息がふくまれていることは忘れてはいけません。

どうしても最低返済額をも返せなければ利息だけ返済が可能!

計算の仕方や金額が違えど、毎回の返済の最低金額はあるのはわかったと思います。少なくとも、契約上はその最低返済額の金額分は返済しないといけません。

しかし、人によっては返済のタイミングでお金が必要になった人、予定よりも生活費などにお金が掛かり、返済にお金を回すことが出来なくなってしまう人がいるかもしれません。

返済額によってはたった数千円のことかもしれませんが、それでもお金は必要で、返済をどうしても最優先にできない人もいるでしょう。そんな時はどうしたらいいのか。

どうしても最低返済額分も返せなければ、利息分のみの返済もできないわけではありません。

ただ、本来ならば契約違反になるので、その点は忘れてはいけません。確かに契約違反にはなるのですが、まったく返さないよりはマシですし、消費者金融側としてもせめて利息分だけでも支払って貰った方がよほど会社としても助かるというものです。

というのは、消費者金融の利益とは、カードローンの利息にあるからです。貸している分のお金(元金)は、元々消費者金融から申込者に渡ったお金なので、(戻って来なければ損害が発生しますが)元金の分が戻ってくる分には会社の経営的には直接利益に繋がりません。消費者金融の利益は利息から発生します。

ですので、全く払わずに延滞となるよりは、会社の方も利息だけでも払ってもらった方がありがたいのです。

ただし、消費者金融によって対応の差はありますが、「今月はお金が足りないから返済は利息分のみにしよう。」と自分勝手に行うのは、基本的にいけません。

では、利息だけ返済は可能だとしても、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

実際にはどれくらい?基本的な計算式を知っておくと分かりやすい

補足説明として、実際に利息だけ返済が可能だとしても、じゃあ利息はいくらなのかがわからない、ということがあると思います。

今は消費者金融のサービスも充実しており、インターネットの会員ページで確認することができるところも増えました。正確な金額はそこで知るのが一番でしょう。または、ネットで調べることができなければ、問い合わせするのが一番確実です。

確かに最終的には、借り入れしている消費者金融に金額をきちんと確認するのが間違いないのですが、基本的な利息の計算方法を知っておくと目安だけでも知ることができ、楽ではないでしょうか。

利息=借入金額(元金)×金利(%)÷365日×借入期間
これが利息の計算方法になります。

金利ですが、消費者金融や契約極度額の金額で金利が変わるので、自分の場合の金利をしっかりと知っておくといいでしょう。また365日で割るのは、金利が元々年率になっているためです。これを一旦365日で割って1日あたりの金額を出し、その上で借りている日数を掛けることによって借入期間の利息が出るのです。

ちなみに勘違いする人もいるといけないので説明を付け足すと、借入期間とはお金を借りてからずっと今までの間ではなく、前回返済した後から今度の返済までの間になります。

例えば、5万円借りているとして、金利は18%、35日ごとの返済の場合です。
50,000×18%÷365×35=863円 利息は863円になります。

端数処理の対応などの問題もあるのですが、おおよそこれで利息はわかります。

こうやって計算してみると、実際に利息だけの返済も可能か、はたまたやはりそれも難しいのかもわかると思います。

前もって連絡は必須!また、利息だけ返済は続けることはできない

どうしても返済が出来なければ利息だけの返済もできるようだ、と言うことはわかったのですが、先もに言った通り基本的には契約違反になります。

その為、勝手に決めつけて利息分のみ支払って後は知らん顔、と言うことは決して行わないようにしてください。

ただ、多くの消費者金融が利息だけの返済もできなくはない、対応してくれるだろうという話です。

消費者金融も千差万別で、確かに何も言わずに利息分のみ支払っても特に問題にならないところもあるかもしれませんし、中には、利息だけの返済は受け付けないという所もあるでしょう。

「絶対、利息だけの返済も受け付けてくれる。」わけではありません。

延滞扱いになる可能性もあるので必ず事前連絡はした方がいい!

先にも触れたように勝手に利息分のみ支払ってもOKと言う消費者金融もありますが、それはごく一部です。

基本は、必ず事前に連絡を入れることです。

そうすることによって余計なトラブルを回避するようにした方が安心です。

先に連絡を入れておけば、それこそ正確な利息の金額もきちんと確認できますし、消費者金融もそれ相応の対応をしてくれます。

もし、連絡をしなかった場合、このようなことが発生することも考えられます。

  • 返済の催促の連絡が入ってしまう
  • 遅延損害金が発生する

誰だって消費者金融からの電話は避けたいものですし、遅延損害金が発生した場合、さらに支払いが増えることになります。

また、連絡なしで利息だけが可の消費者金融でも連絡を入れることは、自身の印象も悪くならずにすみます。「必ず連絡する」と考えていた方がいいと思います。

【関連記事】
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利息だけの返済は続けない方がいいし続けることはできない

もし、利息だけの返済が可能なことがはっきりし、行ったとして、それがいつまでできるのか。

できれば1回で終わらせる方が一番賢いやり方だと思います。

一見、利息だけの返済はその時点での金額的な負担が少ないと言うメリットは確かにあるように感じるでしょう。しかし、それが続くとデメリットの方が多いのは考えるまでもないかもしれません。続けた場合のデメリットです。

  • 元金が減らない為、支払い損になってしまう。
  • 強制解約や、一括返済を迫られる。

利息は借りているお金(元金)がある限り発生するので、利息だけの支払いはいつまで経っても解決にはなりません。ずっと利息だけの支払いの場合、返済総額が膨らむだけです。

また、あくまで絶対ではないのですが、いつまででも利息だけの状態が続けば、消費者金融から悪質な客と判断されてしまう可能性があります。

場合によっては強制解約され、一括返済を求められることにもなりかねません。

例えば、もし長期入院など、元々時間が掛かる理由があるかもしれません。そんな時は、迷わず消費者金融に相談しましょう。消費者金融も返済の意欲がある人には、きちんと対応してくれるはずです。別の措置をとってくれることもあり得ます。

何も言わずただただ事態を放置するのが一番良くありません。

利息だけ返済は個人信用情報への記録がどうなる?ブラックになる?

よく延滞になったり債務整理を行うと、それが個人信用情報機関に記録され、カードローンをはじめとする今後のローンの申し込みに影響を与える、と言うのは細かい内容はわからずとも意外に多くの人が知っています。よくブラックと言われる状態のことです。

実際にはブラックリストというリストはないのですが、確かに返済を滞らせると、それが記録に残るのは確かです。

個人信用情報機関は金融機関が審査判断時に見る情報を持っている機関

個人信用情報機関と言う機関があります。銀行だけでなく、消費者金融やクレジット会社などいろいろな金融機関が会員登録し、それぞれカードローンやクレジットなどの申込者の個人情報や利用状況を自社とは別に事細かに記録しておく機関です。

その記録された情報は、新たに別の消費者金融で申し込みをした場合に照会されて、ローン等の審査の判断材料になります。

その為、延滞や債務整理の記録が残っていると新たな申し込みの審査で落ちてしまう。という、ローン利用者にとっては少し怖いイメージのある機関です。

主な個人信用情報機関は3機関あり、金融機関はそれらのどれかに会員登録するのですが、相互でも情報の共有をすることができるので、どこの金融機関を利用しようとどの信用情報機関を利用しようと、あらゆる情報がわかってしまうと言えます。

消費者金融は主に、その中でJICC(株式会社日本信用情報機関)か、CIC(株式会社シー・アイ・シー)のどちらか、または両方に会員登録している場合が多いです。

ちなみに延滞や債務整理などのいわゆるブラックと言われる情報は、事故記録とも呼ばれています。

利息だけの返済は事故記録としての扱いになるのかならないのか?

ずっと継続するわけではないでしょうが、利息だけの返済があった場合、当然その事実も個人信用情報記録に記録がされます。(返済の状況についても記録されるのです。)

と言うことは、利息だけの返済があると今後のローンなどの審査に落ちてしまうのでしょうか。

JICCとCICではその記録の表記方法に違いはありますが、利息だけの返済の場合、記録としては「一部入金」「元本遅延」などの表記になります。

参考までにこのように記録の表記方法はこのように違います。

CICの場合は返済の状況について記号で表記されています。(記録の記号の一部のみ記載)

項 目 内 容
請求とおり(または、それ以上)の入金があった
請求額の一部が入金された
お客の事情で約束の日に入金がなかった(未入金)

 
JICCの場合はCICより細かくないと言えるかもしれません。こちらは言葉での記録になります。(同様に表記の一部です。)

表 示 内 容
延滞
元金延滞
利息延滞
入金予定日より3ヶ月以上入金ができていない
延滞解消 入金されて延滞ではなくなった
債権回収 契約先が強制執行や支払い催促などの法的手続きを行った

          
利息だけ返済の場合は、これらで言えばPや元金延滞になるでしょうか。

これが実際にはすぐに影響が出るわけではありません。よく延滞も1回ぐらいですぐに対応すれば大丈夫と言われるのですが、同じようなものと考えていいでしょう。事故記録とまではなりません。

ただし続いていくと、先の消費者金融の「悪質な客と判断」でも説明した一括返済を求められたり、法的措置を取られる可能性もあります。当然、他社に変えようとしても新しいローンやクレジットの審査には通りません。

元金が減らないままだといつまでたっても借金は終わらない!

利息だけの返済は、一時的な緊急措置として考えるのが一番です。

今までの説明から考えても、利息だけの返済は確かに窮地をしのぐのにはいいかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。

また、先にも言ったように、まずは連絡を入れることは何より好印象に繋がっていきます。(連絡だけで済ませたら意味がありませんが)そして、次回はしっかりと返済できるようにするのが一番です。

確かに人によっては毎月の返済が苦しい人もいるかもしれません。しかし、みんなそれぞれでなんとかやりくりして返済をしているはずです。

それでも返済額が足りない期間が続くならば、利息だけの返済をするよりも一層のこと債務整理も考えた方が金額的な負担も減りますし、精神的な負担もまた軽くなるはずです。

もちろん専門家に依頼する必要があるので、その部分でもハードルが高いかもしれません。まずは相談だけ、という方法でも受け付けてくれる弁護士もいます。勇気がいることかもしれませんが、ここは勇気を出してみましょう。

そこまでなく一時的な状況ならば、大丈夫でしょう。なにより、余力がある時に元金を返済すれば、それもまた負担軽減に繋がっていきます。

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